ナゴミの徒然日記⸜(๑’ᵕ’๑)⸝

「持ち上げない介護」で、介助する側もされる側も楽になる―バイオメカニクス研修レポート

こんにちは!デイリハの大西です。

毎年恒例となっているバイオメカニクス研修に、今年も職員が参加してきました。

今回は初めて参加したメンバーも多く、研修後の職場の雰囲気がいつもより少し活気づいている3月です。

 

バイオメカニクスって何?

「バイオメカニクス」という言葉、あまり耳慣れない方も多いかもしれません。

簡単に言うと、人体の動きを力学的に分析する学問です。

関節や筋肉がどのように力を発揮しているか、重心はどこにあるか、どうすれば少ない力で効率よく体を動かせるか・・・

そういったことを科学的に解き明かしてくれます。

介護の現場では、この考え方がとても重要です。なぜなら、利用者さんの移乗介助(ベッドから車いすへの移動など)は、

職員にとっても利用者さんにとっても、身体的な負担が大きい場面のひとつだからです。

 

「持ち上げない介護」というアプローチ

今回の研修のテーマは「持ち上げない介護」。

従来の介護現場では、介助者が利用者さんを抱え上げて移乗させる場面が少なくありませんでした。

しかしこの方法は、介助者の腰や肩への負担が非常に大きく、長く働き続けるうえで大きなリスクになります。

また、突然抱え上げられる利用者さん側にとっても、不安感や身体的な緊張を生みやすいという問題があります。

「持ち上げない介護」では、重力・摩擦・人体の自然な動きのメカニズムを活かして、力を使わずにスムーズな移乗を実現します。たとえば、

  • 利用者さん自身の残存能力(自分で動ける力)を最大限に引き出す
  • 介助者の体重移動や姿勢を工夫して、少ない筋力でも安定した支援ができる
  • スライディングシートや移乗ボードなどの福祉用具をうまく組み合わせる

といった技術を体系的に学びます。

 

研修当日の様子

講師の先生は豊富な現場経験を持つ専門家で、理論の説明だけでなく、実技を交えながら丁寧に指導してくださいました。

初めて参加した職員は「なぜこの動きが楽なのか」をきちんと理由から理解できるため、その場でしっかり納得しながら習得できたようです。研修後には「早く業務で試してみたい」「利用者さんに使ってあげたい」という声が自然と出てきました。技術を学ぶだけでなく、介護への意欲にもつながる内容だったと感じています。

また、参加経験のある職員にとっても毎年の研修は「原点に戻る機会」として機能しています。日々の業務の中でついつい崩れがちな姿勢や癖を見直し、基本に立ち返ることができる――そんな場になっています。

 

講師の本が、職場に広がっています

研修中、講師の先生が自身の著書を紹介してくださいました。

移乗介助の理論と実技が丁寧にまとめられた一冊で、研修後のアンケートには「その本をぜひ読んでみたい」という感想が多数寄せられました。

その声を受けて、先生からご厚意で本をお借りすることができ、現在は各事業所に回覧するかたちで職員が順番に読み進めています。

研修の記憶が新しいうちに文字でも復習できるため、学びの定着という意味でも非常に効果的な機会になっています。

 

「介護する人が元気でいること」が、利用者さんのためになる

「持ち上げない介護」は、一見すると介助者のための技術のように思われるかもしれません。でも実際は、利用者さんへの影響も非常に大きいのです。

介助者が無理な体勢で力任せに動かすより、バイオメカニクスに基づいた自然な動きで介助する方が、利用者さんの体への負担は圧倒的に少なくなります。

また、穏やかで安定した介助は、利用者さんの不安を和らげ、信頼関係の構築にもつながります。

介護職員が長く健康に働き続けられることは、利用者さんが安定したケアを継続して受けられることでもあります。

職員の身体を守る技術は、そのまま利用者さんの質の高いケアに直結しているのです。

 

おわりに

デイリハでは今後も、職員が安全・安心・長く活躍できる環境を整えながら、利用者さんへのケアの質向上に取り組んでいきます。

研修で得た学びを日々の現場に活かし、「来てよかった」と思っていただけるサービスを提供し続けてまいります。

ご家族の方で介助に関してお悩みのことがあれば、ぜひスタッフにお気軽にご相談ください。

 

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