こんにちは!ナゴミの前川です。
先日、ACPの研修会に参加しました。
ACPとはアドバンス・ケア・プランニングの略で、将来の医療やケアについて前もって話し合う取り組みを行うこととして知られています。
しかし、今回の研修を通して学んだのは、ACPは単に事前に希望を決めておく作業ではないということでした。
ACPは、ご本人が大切にしている価値観や人生観を軸に繰り返し対話を重ねていく意思決定支援のプロセスです。
一度確認して終わりではなく、その時々の状況や心境の変化に合わせて、丁寧に話し合いを続けていくことが重要であると
改めて感じました。
形式にとどまらない対話の大切さ
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今回の研修では、形式的な確認に終わらせない関わり方について具体的に学びました。
本人の語りをどのように引き出すのか。
その方の価値観をどのように共有していくのか。
そして、多職種でどのように支えていくのか。
何を聞くかという質問内容だけでなく「どのように引き出すか」というコミュニケーションの基本が大きなテーマでした。
相手の言葉を待つ姿勢、安心して話せる空気づくり、沈黙の時間の受け止め方など、現場でそのまま活かせる学びが多くありました。
研修内容は在宅療養を想定した事例が中心でしたが、施設で支援を行う私たちにとっても共通する視点が多く、日々の業務
に直結する内容であると感じました。
入居時の確認だけでは足りない理由
当施設では、入居時に将来の医療やケアについての意向をお聞きしています。
しかし、入居直後は環境の変化が大きく、ご本人もご家族も不安や緊張を抱えていることが少なくありません。
その中で十分な時間をかけた対話を行うことは、決して簡単ではありません。
また、ご本人やご家族の意思は固定されたものではなく、状況や体調、気持ちの変化によって揺れ動くものです。
一度確認したからといってそれがずっと変わらないとは限りません。
そのことを前提に、継続的に向き合う姿勢が必要であると感じました。
ロールプレイでは、本人役や家族役を体験する機会もありました。
実際にその立場になってみると、言葉の受け取り方や心情の揺れがよく分かります。
率直に伝えすぎるときつく感じられ、やわらかくしすぎると意図が伝わらない。
そのバランスの難しさを身をもって実感しました。
継続することがACPの本質
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ACPを「入居時の確認」で完結させるのではなく、継続的な対話として捉えることが大切だと感じました。
当施設でもケアプランの見直しの機会などに意向の再確認を行っていますが、ご家族が遠方に住んでいたり
仕事の都合で時間が限られていたりと、十分な話し合いの時間を確保することが難しい場面もあります。
限られた時間や環境の中で、どのように対話の質を高めていくか。
これは今後の大きな課題の一つです。
また、実際の支援の現場では医療面だけでなく、経済的な問題や家族関係など、複雑な背景に直面することもあります。
その中で、ご本人の思いをどのように尊重し、支えていくかを考え続ける必要があります。
日常の中にある価値観のヒント
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施設では書面での確認を行っていますが、それをもって完了とするのではなく継続していくものとして捉えることが重要だと改めて感じました。
日常的な支援の場面で交わされる何気ない会話の中にも、その方が大切にしている価値観の一端が表れています。
好きなこと、苦手なこと、安心できる時間、人との関わり方。
そうした小さな言葉を丁寧にくみ取ることが、ACPの本質につながるのではないかと思います。
今回の研修で得た学びを、施設の運用に合った形に整理し、日々の支援の中で少しずつ実践していきたいと考えています。
対話を重ねることを大切にしながら、その方らしい生活を支える支援を続けてまいります。




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