みなさんこんにちは!メディケアデイナゴミの森です。
近年、高齢者福祉の現場では「高齢者虐待防止」が重要な課題となっています。私たちメディケアデイナゴミでは、介護に携わるすべての職員が適切な知識を持ち、利用者の皆様に安心してサービスを受けていただけるよう、新入社員向けの研修を実施しています。
今回は、その研修内容と工夫について詳しくご紹介します。
研修の目的と重要性
高齢者虐待には身体的虐待、心理的虐待、経済的虐待、介護放棄(ネグレクト)、性的虐待の5つの種類があり、介護施設や在宅介護の現場で発生する可能性があります。特に、介護に不慣れな新入社員が、知らず知らずのうちに虐待行為にあたる対応をしてしまうことも少なくありません。
そこで、当事業所では、
- 高齢者虐待の定義と種類を学ぶ
- 虐待が発生する背景と要因を理解する
- 実際の事例を通じて具体的な対応方法を考える
といった内容を中心に、研修を構成しています。
外国人職員の理解を深める工夫
当事業所では、外国人職員も多く在籍しているため、日本語の理解が十分でない職員でも研修内容をしっかりと把握できるよう、iPhoneの翻訳機能を活用しています。テキストや音声をリアルタイムで翻訳することで、専門用語や難しい表現があってもスムーズに理解できる環境を整えています。
また、研修資料にはイラストや簡潔な表現を多用し、視覚的にも理解しやすいように工夫しています。多文化共生の視点を持ちながら、すべての職員が同じレベルで知識を共有できるよう努めています。
グループワークによる実践的な学び
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単に資料を読むだけではなく、実際のケースを紹介しながらグループワークを行うことで、より実践的な学びを得られるようにしています。
例えば、
- ケーススタディの提示
- ある高齢者が施設内で大声を出し続けるケース
- 介護拒否が続く利用者に対する対応
- 認知症の進行による問題行動への対処
- 職員同士のディスカッション
- 「この対応は虐待に当たるのか?」
- 「別の対応方法はあるか?」
- 「自分がこの場面に遭遇したらどうするか?」
- 講師によるフィードバック
- 適切な対応と不適切な対応を具体的に説明
- 現場で役立つスキルやマインドセットを解説
こうしたグループワークを通じて、職員は「自分ごと」として問題を捉え、より深い理解を得ることができます。
身体拘束の防止についての意識向上
虐待の一種として「身体拘束」があります。身体拘束は、職員が安全管理のために行う場合もありますが、原則として避けるべき行為です。当事業所では、
- 身体拘束の定義と種類
- 法律で定められた禁止事項
- 身体拘束をしないための代替策
について学び、利用者の尊厳を守る介護の実践を目指しています。
研修後のフォローアップ
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研修が終わった後も、新入社員が適切な対応を継続できるよう、定期的に振り返りの機会を設けています。現場で困ったことがあればすぐに相談できるように、先輩職員がサポートする体制を整えています。
また、定期的に虐待防止に関する勉強会を開催し、全職員の意識向上にも努めています。
まとめ
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メディケアデイナゴミでは、新入社員向けの高齢者虐待防止研修を実施し、職員全員が正しい知識を持つことを目指しています。特に、外国人職員にも分かりやすく伝える工夫や、グループワークを活用した実践的な学びを重視しています。
高齢者虐待は決して他人事ではなく、誰もが加害者にも被害者にもなり得る問題です。これからも、利用者が安心して過ごせる環境を提供するために、私たちは学び続けていきます。
今後も、介護現場での取り組みについて発信していきますので、ぜひご注目ください!
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