みなさんこんにちは!メディケアデイなごみの森です。
メディケアデイなごみでは、利用者様が日々の生活の中で喜びや安らぎを感じていただけるよう、様々な工夫を凝らしています。今回は、雨の日の穏やかなひとときと、6月の季節感を彩る壁画制作の様子をご紹介します!
■雨の日の特等席
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ある雨の日、窓の外を眺めながらおやつを楽しむ利用者様の姿がありました。
しとしとと降る雨が作り出す水墨画のような景色は、都会の喧騒から離れたメディケアデイなごみならではの贅沢です。窓ガラスを伝って流れ落ちる雨粒は、まるで小さな滝のよう。ぼんやりと霞む遠くの山々、雨に濡れて一層鮮やかさを増す庭の緑。
利用者様は、その情景をじっと見つめ心を落ち着かせているご様子でした。
「雨の日は、心が安らぐね」と、ある利用者様がおっしゃいました。雨音は、どこか懐かしい子守唄のようでもあり、日々の疲れを癒してくれる優しいBGMのようでもあります。
温かいお茶と甘いおやつを口にしながら、雨の景色を五感で味わう時間。それは、ただ食べるだけではない、心が満たされる豊かなひとときです。
私たちは、利用者様一人ひとりの「好き」や「心地よい」を大切にしています。雨の景色がお好きな利用者様にとっては、窓辺の席が最高の特等席。これからも、日々の小さな変化や利用者様のささやかな喜びに気づき、それぞれの「心地よい」を提供できるよう努めてまいります。
■6月の壁画制作:集中と創造のひととき
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6月といえば、梅雨の季節。そして、紫陽花やカエル、傘など、この時期ならではのモチーフが思い浮かびます。メディケアデイなごみでは、6月の季節感を存分に感じていただけるよう、利用者様と職員が協力して壁画制作に取り組んでいます。
今回のテーマは「梅雨の庭」。色とりどりの紫陽花や、葉っぱの上で休むカエル、雨の中を優雅に泳ぐ金魚など、梅雨の情景を細やかに表現しています。利用者様は、ハサミで紙を切ったり、色紙を貼ったり、絵の具で色を塗ったりと、それぞれの得意な作業に集中して取り組んでいらっしゃいました。
中でも印象的だったのは、普段は少し控えめな男性利用者様の姿です。いつもはあまり積極的にレクリエーションに参加されることは少ないのですが、この壁画制作になると、表情ががらりと変わります。黙々と手元に集中し、細かい作業にも決して手を抜かず、丁寧に色紙を貼り合わせていらっしゃる姿は、まさに職人のようでした。
「このカエルさん、もっと目がくりくりしていた方が可愛いかな?」と、真剣な眼差しでカエルの顔を描き込む方。「紫陽花の色は、やっぱりグラデーションにしたいわね」と、繊細な色の組み合わせを試す方。それぞれの利用者様が、自分のアイデアを形にする喜びを感じながら、生き生きと作業に取り組んでいらっしゃいました。
完成に近づくにつれて、壁画はまるで生きているかのように彩り豊かになっていきます。利用者様同士で「ここはこうした方がいいかな?」「素敵な色合いね」と声を掛け合い、互いの作品を尊重し合う姿も見られました。
■制作活動がもたらすもの
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このような制作活動は、単に壁を飾るだけでなく、利用者様にとって様々な良い効果をもたらします。
- 集中力の向上: 細かい作業に没頭することで、集中力や持続力が養われます。
- 指先の運動: ハサミを使ったり、糊で貼ったりする作業は、指先の巧緻性を高めます。
- 達成感と自己肯定感: 自分の手で一つの作品を作り上げることで、大きな達成感と自信につながります。
- コミュニケーションの活性化: 共同作業を通じて、利用者様同士や職員との会話が自然に生まれます。
- 季節感の享受: 季節のモチーフに触れることで、五感を通して季節を感じ、生活に潤いを与えます。
特に、普段は消極的になりがちな利用者様が、制作活動を通じて秘めた才能や情熱を発揮される姿を見ると、私たち職員も大きな喜びを感じます。それぞれの利用者様が持つ可能性を引き出し、輝ける場を提供することが、私たちの使命だと改めて感じさせられます。
■これからも、心豊かな日々を
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雨の日の穏やかな時間も、集中して取り組む制作活動も、利用者様が心豊かに過ごすための大切な要素です。メディケアデイなごみでは、これからも利用者様一人ひとりの個性やニーズに合わせた様々な活動を提供し、笑顔と活気に満ちた日々を創造してまいります。
これからも、メディケアデイなごみでの利用者様の様子をブログでご紹介していきますので次回もどうぞお楽しみに!
メディケアデイなごみでは、見学・相談を随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
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