みなさんこんにちは。ケアマネジャーの前川です。
今回はバイスティックの7原則のひとつ「意図的な感情表出の原則」について紹介したいと思います。
バイスティックの7原則は、ソーシャルワークにおける基本的な考え方であり、利用者支援の根本となる重要な視点です。
その中でも意図的な感情表出の原則は、利用者様やご家族の「気持ち」に焦点を当てた関わり方を示しています。
意図的な感情表出の原則とは
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意図的な感情表出の原則とは・・・
利用者が抱えている不安、怒り、悲しみといった感情を、安心して自由に表現できるようにすることです。
ここで大切なのは、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も含めて受け止めるという点です。
感情をしっかりと言葉にして表すことで利用者自身が自分の気持ちを整理し、自己理解を深めていくことにつながります。
その結果として、課題や問題に向き合う力が生まれていきます。
そのためには、まず安心して話せる環境を整えることが重要になります。
これは傾聴と重なる部分もありますが、「感情を安心して出せる場をつくる」という点に特徴があります。
現場でよくある場面と基本姿勢
ケアマネジメントの現場では、不安や戸惑い、時には怒りといった強い感情がそのまま表出される場面があります。
こうしたときに大切なのは、すぐに説明や解決策を提示することではありません。
まずは相手の話を遮らず、最後まで丁寧に聞くことです。
感情が整理される前に途中で話を区切ってしまうと本音が出にくくなり、結果として信頼関係にも影響が出てしまいます。
まずは「受け止めること」を優先する姿勢が重要です。
具体的な関わり方の工夫
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実際の面談や相談の場面では、以下のような工夫が役立ちます。
まず一つ目は、安心して話せる環境づくりです。
座る位置や距離感にも配慮し、正面から向かい合うのではなく、斜めの位置に座ることで圧迫感を軽減します。
入居説明や面談の場でも、机の角を挟んで座ることで対立的な印象を和らげ、話しやすい雰囲気をつくることができます。
二つ目は、質問の仕方です。
相手の反応を見ながら、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けます。
いきなり深い内容に入るのではなく、答えやすい質問から始めることで、自然な会話の流れが生まれます。
三つ目は、沈黙を大切にすることです。
沈黙は困っている時間ではなく、考えを整理している時間と捉えます。
焦って言葉を埋めるのではなく、相手のペースを尊重することも重要な関わりです。
そして四つ目は、感情の流れを遮らないことです。
途中で結論を先回りしたり感情を決めつけてしまうと、本音の表出を妨げてしまうことがあります。
最後まで話を聞き切ることで、「話してよかった」という安心感につながります。
注意したいポイント
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現場では時間的な制約があるため、つい効率を優先してしまうことがあります。
しかし焦りは相手にも伝わり、話しづらい空気を生んでしまうことがあります。
また、不安や怒りに対して、無理に前向きな言葉でまとめてしまうことにも注意が必要です。ポジティブに変換しようとするあまり、相手の気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。
まずは今の感情をそのまま受け止めることが大切です。その上で利用者やご家族が「理解された」と感じることで
次の一歩を考える余裕が生まれていきます。
まとめ
支援において大切なのは、問題解決を急ぐことではなく、まず感情を受け止めることです。
その積み重ねが信頼関係を築き、より良い支援につながっていきます。
ただし、受け止めることはすべてを肯定することではありません。
どのような感情であっても否定も肯定もせず、「そう感じているのですね」と理解しようとする姿勢が重要です。
感情を安心して表出できる関係性こそが支援の土台になると考えています。




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